柳宗悦と民藝と巨匠たち展
2006.01.30
京都文化博物館に柳宗悦と民藝と巨匠たち展を見に行ってきました。
柳宗悦さんは柳宗理のお父さんで、近代に民藝運動をおこし、”民藝”という言葉を作り、河井寛次郎やバーナードリーチや大好きな芹沢けい介や棟方志功らと共に活動した人。
展示は彼が集めた韓国や東北や沖縄やアイヌ日本各地の民芸品と巨匠の作品の展示。それと共にあった彼の著書から引用された文章がとても良かったです。
民藝運動というのは、日常で民衆が使う実用的工芸品で量産され安価で無名の職人が作るもの中にこそある”民衆の美”を評価しようとする運動です。
貴族の使う高級なものでもなく、美術品というお高いものでなく、身近にある手仕事でつくられた工芸品。おおらかでたくましくて、丈夫で使い勝手も良さそうで、ざっくり作られた形や絵付けの素朴で美しいもの。
でもそんな無名の工人による民藝をうたいながらも、巨匠になっていく作家たちの矛盾。
民衆の実用を共する雑記は美の為に作られたものではないなんて批判もあったりしたそうです。
そうやって今私たちが当然と思ってる思想や、今でも疑問に思ってる作り手の考えとか、柳さんたちが考えてはったんやな~。
あぁ、そうそうって、何回もうなずいてほっとしました。そうやって作られた素敵な器や民具を使って日々の生活がちょっとでも豊なきもちになれたらいいなって思います。
ちょっと違うけど、眞水Tもそんな感じであったらいいな。
印象的だった言葉。”作ったものでなく生まれたもの”
そう。そうありたいです。
あぁ~、やっぱ民芸品ってステキ。最近かわいい使い勝手のよさそうな急須を探し中。益子焼が気になります。いいのみつからないかな~~♪