手描染 眞水

まみず日々のあわぁ

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まみず日々のあわぁ

カテゴリー: アート

ユトリロ展

2006.01.24

04bf281d.jpgめっきりこの辺のヨーロッパの絵画はみなくなってたんですが、タダ券もらってたので行ってきました。

普通にわかりやすい絵だなと思ってたんだけど。。。昨日彼の生い立ちをちょっと知りました。

遊び人な母に愛情をもらえず、父は誰だかわからず、若い頃からアルコールに溺れ、精神病の柵のなかで治療のため写真葉書を見ながら独学で絵を描き始める。安酒代を稼ぐ為に絵を描く。その頃の”白の時代”の絵が一番人気があるらしいんだけど、やっぱりその時代のはいい。古びた漆喰の色とかグチグチ不器用に塗り込んでる感が好きでした。
その後、才能を認められるが自覚なく、画商達に追い立てられ、母と義父(ユトリロの3歳下の元友人)はそれを利用して贅沢三昧。その頃の絵は線もきっちり、遠近法がきいて賢い感じ。色が鮮やかになったのは、母親にお金のお陰でも必要とされてうれしかったのかなぁ。。
その後、母が死んで、元コレクターの未亡人と結婚。彼女にもマネージメントをされ、よく売れる白の時代の絵を模写させられたり、彼女の描いた絵2枚を抱き合わせにして高値で売りつけたり、勝手し放題だったみたい。意欲なく無理矢理描かされてたのかな。。

何も知らずに中高生だった私は彼の絵を好きだと思った。模写もした。
18の時に研修旅行にヨーロッパに行った時にはモンマルトルあたりをウロウロして、彼の描いた景色をさがした。
今頃知った彼の過去。あの時も知ってたのかもしれないけど、今覚えてない程度の事だった。その時代なら珍しくない生い立ちなのかもしれない。こんな過去はこの展覧会がつくった流れで、だからって彼が不幸だったとも限らない。絵は悲しい過去を語る必要もない。彼は今では”詩情あふれるパリの風景を描いた日本で人気のある作家”なんだし。

でもなんだろう。。。なんだかな。。
晩年のぼんやり微笑んで膝を抱えて座ってる彼の写真が印象的でした。

写真展を見に

2005.09.23

先日、作業場での取材があったのでお部屋が片付いていて気持ちいい。まぁ、作業しだしたらすぐ散らかって行くんですがね。

その取材でもお世話になったカメラマン石川奈津子さんの個展を見に大阪に行きました。
何気に午前中にメールで誘った友人も便乗。突然の誘いにタイミング良くのってくれるのってうれしい。本町で夕方合流。
写真ってあんまし見た事ないんだけど、彼女の個展、なんだか、気持ちのいい空間でした。映画のどこかを切り取ったような、その写ってる一枚でなくて、もっと広いなにかがあるような。そして素直にきれいと思えて。なんだかうまくいえませんが、ステキでした。
奈津子さんは、ちょっと憧れる、元気をくれる、シャンとしたかわいいおねぇさんです。

その後お友達と空堀あたりをうろうろ。夕食したカフェはハズレだったけど、デザートを食べたお店は当たり!モンブランおいしかった~~。秋はおいしくて幸せです。

てぬぐい展終了。また曜日見失ってました。

2005.07.27

早朝蓮見に行く気満々だったのに。。今日はてぬぐい展の搬出の日だったのでした。せっかく早起きしたので、一仕事してXUANへ。

店主が出かけてはる間に、定休日の店の中庭のベンチでぼんやり。皆様に書いていただいた小帳面のメッセージを読む。結構書いてもらってた。少し泣けました。すごくうれしくって。そして今日の私は疲れてて。終わってホッとしてポロっとなにか出ました。
メッセージをくれた方々、近畿以外から来てもらってたり、お世話になってる染料屋さんの方、何度も足を運んでくれた方、メッセージを書いてなくても来てくれた方、スアンのスタッフの方々。ほんとありがとうございました。

帰って来た店主婦人のなんと元気な事。これからの事、なんなら眞水の将来までとってもワクワクした目で話してくれました。商売の大先輩だ。これから続けていくにはどういった方向でやっていくのかちゃんと考えなくては。

午後からミホ美術館にいってきました。芹沢けいすけ展を見に行ったんだけど、常設のがとってもよかった。信楽のすんごい山奥にあるステキな建築のところで、ひぐらしと鳥の鳴き声が響き渡ってました。とっても気持ちいい所でした~~!

曾我蕭白

2005.05.11

a7038f91.jpg京都国立博物館にいってきました。前券買ってたのに行き損ねるとこだったわ。
一時間くらいであっさり見れると思ったら。なめたらあきまへん。3時間みっちり見てしまいました。
独特のタッチで、普通想像する水墨画のようにあっさり美しいものではない。結構ドクドクしい絵もあって。なんだろなぁ、苦手な感じかもとおもってたんだけどとっても楽しくみれました。すごいいろんな絵があるから見てて飽きてこないしすごい。
おめでたい題材なのに不吉な雰囲気の絵、強い武将で勇敢に描かれる人物が弱そうに描いてあったり、偉人がにやけた顔だったり魚が釣れないからってふてくされた顔で描かれてたり。メインで描かれるべき題材の人物が山水画の中でめっちゃ小さく描かれてたり。飲んだ勢いで手に墨をつけて即興で描かれた絵もあったり。ほんま思わず突っ込みたくなるような絵がたくさんでした。笑
音声ガイドを借りて聞いてたんだけど、そのコメントがまた面白い。とにかく曾我蕭白がアバンギャルドでエキセントリックな絵師であったことを言いたいみたいで、結構言いたい放題の解説。絵に隠された画家の皮肉っぷりといい、破天荒とか、べらぼうな絵であるとか言い過ぎやろと突っ込みたくなります。『そこまでやっていいんかい』的な事を解説の人が吹き出しながら言うてました。それを聞きながら絵を見てニンマリ。
そうそう、音声ガイドおすすめです。大きな展覧会に行くと作品数も多いので見るだけで結構疲れる。それで解説まで読んでたらもう最後までもたない。そこで音声ガイド借りてたら解説は読まなくてすむし、描いてる以外のエピソードも聞けたり。なかなか便利です。

たのしい展覧会でした。

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